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IT導入補助金でパソコンは買える?個人事業主向け注意点

公開 · 14分で読めます

#個人事業主 #補助金

個人事業主もIT導入補助金でパソコンを買えますが、パソコンだけの申請はできません。2026年度は名前が「デジタル化・AI導入補助金」に変わりました。その中の「インボイス枠(インボイス対応類型)」で、会計・受発注・決済のどれかの機能を持つソフトと一緒に申し込んだときだけ、パソコンも補助の対象になります(公式:インボイス枠)。パソコン・タブレットなどの補助は費用の1/2まで、上限10万円です(2026年10月時点・最新は公式で確認)。

IT導入補助金でパソコンは買える?個人事業主向け注意点

あなたに合うのはどれ?

ソフトも一緒に入れたい人はインボイス枠を使い、パソコンだけ欲しい人は補助金を使わずに買うほうが早くて確実です。下の表で、自分に近い行を見てください。

状況まず選ぶもの最初に開くページ
会計ソフトやレジアプリを入れたいので、ついでにパソコンも新しくしたいインボイス枠(インボイス対応類型)公式:インボイス枠のページ
パソコンだけ欲しい(ソフトは今のままでよい)補助金を使わずに買う―
まだGビズIDを持っていない先にGビズIDプライムを取る(約2週間かかります)公式:申請前に必要な手続き
お店でレジも入れたいインボイス枠でPOSレジも一緒に申し込む(レジは上限20万円)公式:インボイス枠のページ
チラシやホームページなど販路を広げる費用に使いたい持続化補助金(パソコンは対象外)/jizokuka-19th-schedule/

IT導入補助金でパソコンが対象になる条件

パソコンが補助の対象になるのは、次の4つを全部満たすときです。

  1. インボイス枠(インボイス対応類型)で申し込む

通常枠で補助されるのはソフトの購入費やクラウドの利用料などで、パソコンなどの機械は入っていません(公式:通常枠)。

  1. ソフトと一緒に申し込む

公式ページには「ハードウェアのみの申請は不可」とあります。さらに、パソコンが「導入するソフトウェアの使用に資するもの」、つまりそのソフトを使うためのものであることが条件です(公式:インボイス枠)。

  1. ソフトを選んだIT導入支援事業者から買う

家電量販店やネット通販で自分で買ったパソコンは対象外です。ソフトを申し込む販売会社(IT導入支援事業者)から買う必要があります(補助金ポータル、イチドキリ)。

  1. 交付決定のあとに契約・購入する

交付決定の前に契約・発注・納品・支払いをすると、補助金は受け取れません(補助金ポータル:スケジュール)。

中古品とリース・レンタルも対象外です。2025年度の公式FAQでも、この2つは対象外とされています(公式FAQ 2025 インボイス枠、イチドキリ)。

対象になるソフトの機能

ソフトは「会計」「受発注」「決済」のうち、どれか1つ以上の機能を持っている必要があります。ソフト代が50万円を超えるときは、2つ以上の機能が必要です(公式:インボイス枠)。ワープロや表計算などのソフトは、この3つの機能には入りません。

対象になる機械

種類例補助率補助の上限
PC・タブレット等パソコン、タブレット、プリンター、スキャナー、複合機1/2以内10万円
レジ・券売機等POSレジ、モバイルPOSレジ、券売機1/2以内20万円

出典:公式:インボイス枠(2026年10月時点・最新は公式で確認)

パソコンを何台か買っても、パソコン・タブレット等の補助は合計で10万円までです(イチドキリ)。

補助額はいくら?計算してみる

パソコン代の補助は「代金の半分」か「10万円」の少ないほうです。ソフト代は、小規模事業者なら最大4/5まで補助されます。

ソフトとパソコンの補助率

対象補助の範囲補助率
ソフト(機能1つ以上)50万円以下3/4以内(小規模事業者は4/5以内)
ソフト(機能2つ以上)50万円超〜350万円以下50万円までは3/4、超えた分は2/3
パソコン・タブレット等10万円以下1/2以内

出典:公式:インボイス枠(2026年10月時点・最新は公式で確認)

計算の例

たとえば、従業員がいない個人事業主(小規模事業者として申し込む場合)の例です。

パソコンが24万円なら、半分は12万円ですが、上限があるので補助は10万円です。高いパソコンを選んでも補助は増えません。

お金を受け取るのはあと

補助金はあとから入るので、最初は自分で全額を払います。申請してから入金までは、おおむね8〜12か月かかるといわれています(補助金ポータル:スケジュール)。そのあいだのお金が足りるかどうかを先に確かめておきましょう。

個人事業主が申請する手順

申請は、自分とIT導入支援事業者が一緒に進めます。全体で1か月以上かかるつもりで始めてください。

申請までの流れ

  1. GビズIDプライムを取る(約2週間)

申請に必ず必要です(公式:申請前に必要な手続き)。「gBizIDプライム」を選んで申し込んでください。「エントリー」という別のアカウントでは申請できないので気をつけましょう。

  1. SECURITY ACTIONを宣言する(約2〜3日)

IPA(情報処理推進機構)の制度で、「★一つ星」か「★★二つ星」の宣言が必要です。申請のときに、宣言したアカウントIDを入力します(公式:申請前に必要な手続き、IPA:SECURITY ACTION 申込方法)。

  1. IT導入支援事業者とソフトを選ぶ

補助金の対象として登録されたソフトとパソコンの組み合わせを、販売会社に見積もってもらいます。

  1. 「申請マイページ」で入力して出す

販売会社から招待が届いたら、自分の情報を入力し、書類をアップロードして申請します。

  1. 交付決定を待ってから契約・支払いをする
  2. 使い始めたら実績報告を出す → 確認が終わると補助金が入ります。

個人事業主が出す主な書類

出典:イチドキリ。何が必要かは回によって変わることがあるので、申し込む回の公募要領で確かめてください。

つまずきやすい所と直し方

つまずく所起きること直し方
GビズIDが締切に間に合わない申請できない申請を考えた日にすぐ申し込む。間に合わなければ次の回にする
先にパソコンを買ってしまったそのパソコンは補助されない交付決定の通知が来るまで、契約も支払いもしない
家電量販店で買った対象外になるソフトを申し込む販売会社から買う
確定申告書の控えに受付の記録がない書類の不備になるe-Taxなら受信通知を一緒に用意する。紙なら受付印のある控えを使う
開業したばかりで確定申告をまだしていない必要な書類がそろわない申告が終わってから申請するのが基本。事務局か販売会社に確認する

2026年10月時点の締切と注意点

今から申し込めるいちばん近い回は6次締切(2026年10月30日17時)で、交付決定は12月10日の予定です。その次の7次締切は12月1日と案内されています(補助金ポータル:スケジュール、公式:スケジュール)。

回締切交付決定(予定)
6次2026年10月30日 17:002026年12月10日
7次2026年12月1日2027年1月19日

公式で確認できる事業実施期間と実績報告の期限は、どちらも2027年5月31日17時です(公式:スケジュール)。

判断の目安: 今日(10月16日)の時点でGビズIDプライムをまだ持っていない人は、取るのに約2週間かかるため、6次に間に合わせるのはかなり難しくなります。7次以降をねらうほうが現実的です。

7次からの変更

7次からは、公募要領の改訂版(2026年8月28日更新)が使われます。通常枠・インボイス枠・セキュリティ対策推進枠に、従業員1人あたりの給与支給総額を上げることについての申請要件が加わりました(公式:資料ダウンロード、創業手帳)。自分が当てはまるかどうかは、改訂版の公募要領で確かめてください。

持続化補助金ではパソコンは買えない

小規模事業者持続化補助金では、パソコン・タブレットとその周辺機器は「汎用性があり目的外使用になり得るもの」として対象外です(持続化補助金 第19回 公募要領)。持続化補助金はチラシや販路を広げる費用に使い、パソコンはIT導入補助金で考える、と分けると迷いません。持続化補助金の日程は持続化補助金 第19回のスケジュールと要点にまとめています。

次にやること

まずはGビズIDプライムの申し込みを今日のうちにすることです。

① 自分でやる人の今日の一歩

  1. GビズIDプライムを申し込む(約2週間かかるので、いちばん先に)
  2. IPAのSECURITY ACTIONで「★一つ星」を宣言する(IPA)
  3. 今使っている会計・請求・レジの方法を書き出して、「どのソフトとパソコンを一緒に入れるか」を決める

② 自分でやるのが大変・早く確実にしたい人

選択肢費用向いている人向いていない人
IT導入支援事業者(ソフトの販売会社)の申請サポート事業者ごとに違う(見積もりで確認)入れたいソフトがもう決まっている人いろいろなソフトを中立に比べたい人
よろず支援拠点・商工会/商工会議所の相談無料で相談できるところが多いどの補助金を使えばいいか分からない人書類を全部代わりに作ってほしい人
行政書士などの申請サポート有料(成功報酬などは事務所ごとに違う)本業が忙しく、手続きを任せたい人パソコン1台分くらいの補助だけを考えている人(費用のほうが高くなることがあります)

注意したいのは、販売会社のサポートを使ってもソフトとパソコンの代金は自分で払う必要があり、ソフトの契約も続くことです。「補助金でお得」という言葉だけで決めず、補助がなくても使い続けたいソフトかどうかで選びましょう。

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よくある質問

パソコンだけ買いたいときは補助金を使えますか?

使えません。公式ページで「ハードウェアのみの申請は不可」とされています。会計・受発注・決済の機能を持つソフトと一緒に申し込んだときだけ、パソコンが対象になります。

開業したばかりの個人事業主でも申請できますか?

個人事業主でも申請はできます。ただ、確定申告書の控えや納税証明書を出す必要があるので、確定申告をまだしていないと書類がそろいません。申し込む回の公募要領を読み、販売会社か事務局に確かめてから進めてください。

20万円以上の高いパソコンにすると補助は増えますか?

増えません。パソコン・タブレット等の補助は「代金の1/2以内、上限10万円」なので、20万円を超えた分は全部自分で払います。仕事に見合わない高すぎる機種は、対象として認められないこともあります。

中古のパソコンやリースのパソコンは対象ですか?

どちらも対象外です。新品を、ソフトを選んだIT導入支援事業者から、交付決定のあとに買う必要があります。

申請してからお金が入るまでどのくらいかかりますか?

おおむね8〜12か月が目安といわれています。補助金はあとから入るので、最初は代金を全額自分で払うことになります。

出典