DaVinci Resolve無料版の使い方、最初の一歩

DaVinci Resolve無料版は、Blackmagic Designの公式サイトから無料でダウンロードできます。インストールしたら、「新規プロジェクト」→「メディアの読み込み」→「カットまたはエディットページで切る」→「デリバーページで書き出す」の順に進めれば、最初の動画が1本できあがります。無料版で書き出せるのはUltra HD(3840×2160)・60fpsまでです(Blackmagic Design公式)。YouTubeやSNS、学校や仕事で使う動画なら、無料版でまず困りません。
あなたに合うのはどれ?
ほとんどの人は、無料版の「カットページ」から始めれば十分です。下の表で、自分に近い行を選んでください。
| 状況 | まず選ぶもの | 最初に開くページ | 理由 |
|---|---|---|---|
| 初めて動画を編集する。お金はかけたくない | DaVinci Resolve(無料版) | カットページ | 切る・つなぐ・書き出すが1画面でできます |
| YouTube・SNS用の動画を毎週作りたい | 無料版 | エディットページ | テロップやBGMを何段も重ねやすい画面です |
| 学校の課題や社内向けの説明動画 | 無料版 | カットページ | 1080p・60fpsまでで足りることがほとんどです |
| 仕事で毎日使う。4Kを超える解像度や120fpsが必要 | DaVinci Resolve Studio(有料・買い切り) | エディットページ | 無料版の上限はUHD・60fpsです(公式) |
| スマホで撮った動画の再生がカクつく、AIでノイズを消したい | 無料版で試したあと、必要ならStudio | エディットページ | H.264/H.265のハードウェア処理やAIノイズ除去はStudio版の機能です(公式) |
| パソコンがIntel Macだけ | 先に動作環境を確認する | — | Resolve 21はApple Silicon搭載のMacにしか対応していません(下の「パソコンは足りる?」を参照) |
向いていない人もいます。スマホだけで完結させたい人や、テンプレートを選ぶだけで数分で仕上げたい人は、機能が多すぎて最初は迷いやすいかもしれません。
DaVinci Resolve無料版でできること・できないこと
カット編集、テロップ、BGM、色の調整、書き出しといった基本の作業は、無料版でひととおりできます。2026年10月時点の最新はDaVinci Resolve 21で、次のページ(作業ごとの画面)に分かれています(公式製品ページ)。
| ページ名 | 何をする画面か | 初心者が使うか |
|---|---|---|
| メディア | 素材の管理・読み込み | ときどき |
| フォト | 静止画の編集(21で追加) | 必要なときだけ |
| カット | すばやく切ってつなぐ | 最初はここ |
| エディット | 細かい編集、テロップ、BGM | 慣れたらここ |
| Fusion | VFX・モーショングラフィックス | 後回しでOK |
| カラー | 色の補正 | 後回しでOK |
| Fairlight | 音の編集 | 後回しでOK |
| デリバー | 書き出し | 最後に必ず使う |
無料版とStudio版の違い
無料版とStudio版の差は、主に「上限」と「上級者向けの機能」です。
| 項目 | 無料版 | Studio版 |
|---|---|---|
| 価格 | 0円 | 51,980円(税込・買い切り、2026年10月時点・最新は公式で確認) |
| 解像度・フレームレート | Ultra HD 3840×2160・60fpsまで | 32K・120fpsまで |
| GPU | 基本の処理 | マルチGPU、H.264/H.265のハードウェアアクセラレーション |
| AI機能 | 一部 | 顔認識、Super Scale、スピードワープ、Magic Mask、オブジェクト除去など |
| ノイズ除去 | なし | AIを使った時間的・空間的ノイズ除去 |
| HDR・納品 | — | Dolby Vision、HDR10+、DCP、IMF |
出典: DaVinci Resolve Studio(公式)
判断の目安: 書き出しが1080pか4K(UHD)で、フレームレートが60fps以下なら、無料版のままで大丈夫です。
注意:無料版でもStudio限定の機能を使うと透かしが出ます
無料版でStudio限定のエフェクトを使うと、ビューアに透かし(ウォーターマーク)が表示されます(CineD日本語版の比較記事)。エフェクト一覧で「Studio」と表示されているものは、最初は使わないでおくと安心です。透かしが出る条件をほかのソフトと比べたいときは、動画編集ソフトの無料版、透かしが消える条件とはを参考にしてください。
パソコンは足りる?動作環境の目安
Resolve 21は、MacならApple Silicon(M1以降)とmacOS 15 Sequoia以降が必要です。Windowsなら、メモリ16GBとVRAM 4GB以上のGPUが最低ラインです。以下は、公式のリードミー(インストーラに入っている説明ファイル)をもとにまとめられた最小要件です(ClipVerdictのまとめ)。いちばん新しい情報は、ダウンロードしたインストーラに付いているリードミーで確認してください。
| Mac | Windows | |
|---|---|---|
| OS | macOS 15 Sequoia以降 | Windows 10 Creators Update以降(64bit) |
| チップ | Apple Siliconのみ(Intel Macは非対応) | — |
| メモリ | 8GB(Fusionを使うなら16GB) | 16GB(Fusionを使うなら32GB) |
| GPU | 内蔵GPUで可 | 内蔵または単体GPU、VRAM 4GB以上 |
これから買う人の判断基準
- Mac: Apple Silicon搭載で、メモリが16GB以上のモデルを選ぶと、Fusionや一部のAI機能まで使えます。
- Windows: メモリ16GB以上で、VRAM 4GB以上のGPUを積んだモデルにします。メモリは32GBあると、あとでFusionを使うときに困りません。
- 手持ちのIntel Macで使いたい場合: Resolve 21は動きません。パソコンを買い替えるか、ほかのソフトを使うことを考えてください。
インストールから日本語表示までの手順
ダウンロードは、必ず公式サイトからします。配布元が分からないサイトのファイルは使わないでください。
- DaVinci Resolveの公式ページを開き、「無償でダウンロード」のボタンを押します。
- 「DaVinci Resolve」(無料版)と「DaVinci Resolve Studio」(有料版)が並んで表示されます。名前に「Studio」が付いていない方で、自分のOS(Windows / Mac OS X / Linux)を選びます。
- 登録フォームが出たら、名前やメールアドレスなどを入力してダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを開き、画面の案内どおりにインストールします。途中で使用許諾契約(EULA)が表示されます。商用利用の条件などは、ここで確認できます。
- 起動すると「プロジェクトマネージャー」が開きます。
- 表示が英語のときは、メニューの「DaVinci Resolve」→「Preferences」→「User」→「UI Settings」→「Language」で「日本語」を選び、Resolveを再起動します。
つまずきやすい所: Studio版をダウンロードしてしまうと、起動したときにアクティベーションキーを求められます。その場合は、無料版を入れ直してください。
最初のカット編集:読み込みから書き出しまでの操作順序
最初の1本は、「プロジェクトを作る→設定を決める→読み込む→切る→つなぐ→書き出す」の6段階で仕上がります。ここでは、カットページで読み込んで切り、デリバーページで書き出す流れを紹介します。
1. 新規プロジェクトを作る
- プロジェクトマネージャーで「新規プロジェクト」をクリックします。
- 名前を入れて(たとえば「はじめての動画」)、「作成」を押します。
2. 素材を読み込む前に、解像度とフレームレートを決める
最初に右下の歯車アイコン(プロジェクト設定)を開き、「マスター設定」で次の2つを決めます。
- タイムライン解像度: たとえばYouTubeなら1920×1080、縦型SNSなら1080×1920(縦型は「カスタム」を選んで数字を入れます)
- タイムラインフレームレート: 撮影した動画に合わせます(スマホなら30か60が多いです)
タイムラインのフレームレートは、タイムラインを作ったあとでは変えられません。素材を入れる前に決めておくと、作り直しになりません。
3. 素材を読み込む
- 画面下で「カット」ページを選びます。
- 左上のメディアプールにある「メディアの読み込み」を押すか、メニューの「ファイル」→「読み込み」→「メディア」を選びます。パソコンのフォルダからメディアプールへ、ファイルを直接ドラッグしても読み込めます。
- 「プロジェクトのフレームレートを変更しますか?」と聞かれたら、手順2で決めたフレームレートと同じなら「変更」で大丈夫です。迷ったら、撮影した動画のフレームレートに合わせてください。
4. タイムラインに並べる
- メディアプールのクリップを、下のタイムラインへドラッグします。並べた順番がそのまま動画の順番になります。
- タイムラインがまだなければ、このとき自動で作られます。
5. いらない所を切って消す
- スペースキーで再生し、切りたい所で止めます。
- 再生ヘッドの位置でクリップを分割します(カットページでは、タイムラインの上にあるハサミのアイコンも使えます)。
- いらない部分をクリックして選び、Deleteキーを押します。
つまずきやすい所: 消したあとに隙間が残ったら、その隙間をクリックして選び、Deleteキーを押すと詰まります。ショートカットが効かないときは、「DaVinci Resolve」→「キーボードのカスタマイズ」で、どのキーに割り当てられているかを確認できます。
6. 書き出す
カットページ右上の「クイックエクスポート」を使うと、YouTube向けやH.264などの形式で手早く書き出せます。細かく設定したい場合は、デリバーページを使います。
- 画面下で「デリバー」ページを開きます。
- 左上の「レンダー設定」で、プリセット(たとえば「YouTube」や「H.264」)を選びます。
- 「ファイル名」を入れ、「場所」の「ブラウズ」で保存先を選びます。
- 「レンダーキューに追加」を押します。
- 右側のレンダーキューで「すべてレンダー」を押すと、書き出しが始まります。
つまずきやすい所: 「レンダーキューに追加」を押しただけでは、書き出しは始まりません。最後に「すべてレンダー」を押すのを忘れないでください。
つまずきやすい所と直し方
困ることの多くは、「設定の食い違い」と「パソコンへの負荷」が原因です。症状から直し方を探してください。
| 症状 | よくある原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 再生がカクカクする | 素材が重い(スマホのH.264/H.265など)。ハードウェア処理はStudio版の機能です | メディアプールでクリップを右クリック→「最適化メディアを生成」またはプロキシを作ってから編集します |
| 画面が赤くなり「メディアオフライン」と出る | 元のファイルを移動・削除した | ファイルを元の場所に戻すか、クリップを右クリック→「選択したクリップを再リンク」で場所を指定し直します |
| 縦動画の上下(左右)に黒い帯が出る | タイムラインの解像度が横長のまま | 歯車アイコン→「マスター設定」で解像度を縦長(たとえば1080×1920)にします |
| 音と映像がだんだんずれる | スマホ動画の可変フレームレート | 書き出す前に必ず最後まで見て確認します。ずれる場合は、カメラアプリの設定でフレームレートを固定して撮り直すのが確実です |
| ビューアに透かしが出る | Studio限定のエフェクトを使った | そのエフェクトを外すと消えます |
| 起動しない・すぐ落ちる | 動作環境を満たしていない、GPUドライバが古い | 上の要件表で確認し、GPUドライバを公式のものに更新します |
次にやること
まずは、1分くらいの短い動画を1本書き出してみてください。全部の機能を覚える必要はありません。
自分でやる人の今日の一歩
- 公式サイトから無料版をインストールして、表示を日本語にします。
- スマホで撮った30秒〜1分の動画を3本読み込み、カットページで並べて、いらない所を切ります。
- 「クイックエクスポート」か、デリバーページの「すべてレンダー」で、1本書き出します。
自分でやるのが大変・早く確実にしたい人向けの選択肢
| 選択肢 | 費用(2026年10月時点・最新は公式で確認) | 向いている人 | 向いていない人・注意点 |
|---|---|---|---|
| 公式の無料トレーニング動画・ガイドブック | 0円 | 自分のペースで学びたい人。「編集入門 パート1」(1時間9分)・「パート2」(44分)などがあり、日本語版の「DaVinci Resolve 20 ビギナーズガイド」もあります(公式トレーニング) | すぐ質問したい人。ガイドブックは1つ前のバージョン(20)向けなので、画面が少し違う場合があります |
| 公式の認定トレーニング(認定トレーナー・トレーニングセンター) | 実施団体ごとに違う | 仕事で使うので、体系立てて短い期間で覚えたい人。オンラインと教室の両方があります(公式トレーニング) | 趣味で少し試したい人には、費用と時間が重く感じるかもしれません |
| DaVinci Resolve Studio | 51,980円(税込・買い切り) | 4Kを超える解像度・120fps・AIノイズ除去などが仕事で必要な人(公式) | 使い方を覚えたい段階の人。Studio版にしても操作は簡単になりません。まずは無料版で十分です |
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よくある質問
DaVinci Resolve無料版に使用期限はありますか?
公式サイトの案内では、無料版は「DaVinci Resolve」という独立した製品として配布されています。期限付きの体験版ではありません(公式)。有料版は、名前に「Studio」が付いた別の製品です。
無料版で書き出した動画に透かしは入りますか?
通常の編集で書き出した動画には入りません。ただし、Studio限定のエフェクトを使うと透かしが表示されます(CineD)。そのエフェクトを外せば消えます。
YouTubeに4Kで投稿したい場合、無料版で足りますか?
足ります。無料版はUltra HD(3840×2160)・60fpsまで対応しているので、一般的な4K投稿の範囲に収まります(公式)。120fpsや、さらに高い解像度が必要な場合は、Studio版を考えてください。
カットページとエディットページ、どちらで覚えるべきですか?
最初の1本は、画面がシンプルなカットページがおすすめです。テロップやBGMを何段も重ねるようになったら、エディットページに移ると作業しやすくなります。同じプロジェクトのままページを切り替えられるので、作り直す必要はありません。
Intel Macでも使えますか?
最新のResolve 21は、Apple Silicon搭載のMacにしか対応していません(ClipVerdictのまとめ)。Intel Macを使っている場合は、インストールする前に、インストーラのリードミーで対応状況を確認してください。