補助金・助成金の探し方|地域と締切で探す3手順
補助金・助成金は、次の3つの手順で探すと見落としが減ります。①まず国の公式サイト「J-Net21 支援情報ヘッドライン」で自分の都道府県を選び、地域の制度を一覧にします。②次に「Jグランツ」で業種・従業員数・地域を指定し、上限額と補助率を比べます。③最後に締切から逆算して、申請に必要な「GビズIDプライム」をいつまでに取るかを決めます。人を雇う・育てるための「助成金」は、厚生労働省の一覧で別に確認します。

あなたに合うのはどれ?
自分の状況に合う行を1つ選び、その行の「最初に開くページ」から始めてください。どのサイトも国の公式サイトで、検索するだけなら無料です。
| 状況 | まず選ぶもの | 最初に開くページ | 理由 |
|---|---|---|---|
| 初めてで、何を探せばいいかも分からない | ミラサポplus | 自社に合った補助金を選ぶ | 「業務効率化」「利益拡大」などの困りごとから制度を選べます |
| 市区町村や都道府県の制度も含めて探したい | J-Net21 支援情報ヘッドライン | J-Net21 支援情報ヘッドライン | 地域を都道府県単位で選んで一覧にできます |
| 国の補助金を、上限額や締切で比べたい | Jグランツ | Jグランツ | 業種・従業員数・対象地域で絞り込め、募集中かどうかも選べます |
| 従業員を雇う・正社員にする・研修する予定がある | 厚生労働省の雇用関係助成金 | 事業主の方のための雇用関係助成金 | 雇用の助成金は経済産業省系のサイトとは別にまとまっています |
| 自分で探す時間がない・一人では不安 | よろず支援拠点(無料相談) | よろず支援拠点全国本部 | 何度でも無料で相談でき、創業予定の人も対象です |
開業したばかりの人は、使える制度をまとめた開業したら使える補助金・助成金まとめ【2026年10月】を先に読むと、探す範囲を決めやすくなります。
補助金と助成金はどこで探せばいい?
補助金は経済産業省・中小企業庁系のサイト(J-Net21・Jグランツ・ミラサポplus)で、助成金は厚生労働省のサイトで探します。この2つは担当する役所が違うので、片方だけ見ていると見落とします。
| 種類 | 主な目的の例 | 探す場所 | 問い合わせ先 |
|---|---|---|---|
| 補助金(国) | 設備・IT導入・販路開拓・新事業 | Jグランツ、ミラサポplus | 各補助金の事務局 |
| 補助金・助成金(自治体) | 地域の創業支援、店舗改装など | J-Net21、都道府県・市区町村のサイト | 各自治体の担当課 |
| 助成金(雇用) | 雇い入れ、正社員化、研修、休業中の雇用維持 | 厚生労働省のページ | 都道府県の労働局・ハローワーク |
- 厚生労働省のページには、雇用調整助成金(休業・教育訓練・出向で雇用を守る)や特定求職者雇用開発助成金などが並んでいます。相談先は各労働局とハローワークです(厚生労働省)。
- 同じページで厚生労働省は、国と関係のない業者による「助成金に関する勧誘」に注意するよう呼びかけています(厚生労働省)。「必ずもらえる」という電話やメールが来たら、契約する前に労働局に確かめてください。
手順1:地域で探す(J-Net21)
最初の手順は、J-Net21の「支援情報ヘッドライン」で自分の地域を選び、国・都道府県・市区町村の制度をまとめて一覧にすることです。自治体の制度は国の制度より知られていないことが多く、地域で絞らないと見つけにくいためです。
画面の操作
- J-Net21 支援情報ヘッドラインを開きます。
- カテゴリで「補助金・助成金・融資」を選びます(ほかに「セミナー・イベント」「その他」があります)。
- 地域で、事業所のある都道府県を選びます。地域は「全国」「北海道」「東北」「関東」などの地方に分かれていて、その中から都道府県を選びます。
- 目的がはっきりしているときは「キーワードから検索」に「創業」「店舗」「IT」などを入れます。
- 「対象経営課題」でも絞り込めます。
画面の項目名はJ-Net21の支援情報ヘッドラインによります(2026年10月時点)。
つまずきやすい所と直し方
- 件数が多すぎる:地域を都道府県1つにして、キーワードを1語だけ足します。「補助金」のような広い言葉ではなく、使い道(例:「販路」「設備」)を入れます。
- 住んでいる市の制度が出てこない:掲載されていない自治体の制度もあります。市区町村の公式サイトで「(市区町村名) 事業者 補助金」と検索するか、役所の商工担当の課に聞きます。
- 「全国」を選ぶと地元の制度が埋もれる:国の制度は手順2のJグランツで探すので、ここでは自分の都道府県を選んでおきます。
手順2:上限額・補助率・対象で絞る(Jグランツ・ミラサポplus)
2つ目の手順は、Jグランツで「自分が対象になるか」と「いくらまで出るか」を確かめることです。補助金はかかった費用の一部を後から受け取る仕組みなので、上限額だけでなく補助率(費用の何割が出るか)も比べます。
Jグランツの画面の操作
Jグランツは、補助金を検索するだけならログインは要りません。電子申請をするときにGビズIDが必要です(Jグランツ よくあるご質問、Jグランツ 事業者クイックマニュアル)。
- Jグランツを開き、「補助金を探す」を選びます。
- 「利用目的」で、受けたい支援や関心のある分野を選びます。複数選べます。
- 条件として、業種・従業員数・対象地域を指定します。
- 「募集中の補助金」にチェックを入れて検索します。これからの公募も見たいときは「募集予定」も選びます。
- 結果の一覧から気になる補助金を開き、上限額・補助率・募集期間・対象者をメモします。
比べるときの表(例)
候補が3つ以上になったら、次のような表に書き出すと決めやすくなります。下の中身は書き方の例で、実在の制度の数字ではありません。
| 見る項目 | たとえば補助金A | たとえば補助金B | 判断の基準 |
|---|---|---|---|
| 対象者 | 小規模事業者 | 中小企業 | 自分の従業員数・業種が入るか |
| 上限額 | 50万円 | 300万円 | 使いたい金額に足りるか |
| 補助率 | 2/3 | 1/2 | 自己負担がいくらになるか |
| 締切 | 6週間後 | 2週間後 | 手順3の準備が間に合うか |
| 対象経費 | 広告・チラシ | 機械装置 | 買いたい物が入っているか |
自己負担は「費用 −(費用 × 補助率)」で計算し、上限額を超えた分も自己負担になります。たとえば費用90万円・補助率2/3・上限50万円なら、90万円×2/3=60万円ですが上限が50万円なので、受け取れるのは50万円、自己負担は40万円です。また、補助金は原則として先に自分で支払い、後から受け取る形です。支払うお金を先に用意できるかも確かめてください。
ミラサポplusで目的から探す
何に使えるか分からない人は、ミラサポplusの「自社に合った補助金を選ぶ」が使いやすいです。困りごとが「業務効率化」「利益拡大」「価格転嫁」「経営改善・事業承継」の4つに分かれていて、それぞれに補助金(上限額と補助率つき)、無料の支援ツール、相談先の支援機関がまとまっています。
- 向いている人:何から始めればいいか分からない人、国の主な補助金を短い時間で知りたい人
- 向いていない人:市区町村の小さな制度まで探したい人(手順1のJ-Net21を使います)
- 注意点:主に国の制度の紹介なので、地域の制度はほかのサイトでも確かめる必要があります
パソコンやソフトを買いたい人は、対象になる経費の範囲に注意が必要です。くわしくはIT導入補助金でパソコンは買える?個人事業主向け注意点にまとめています。
手順3:締切から逆算する(GビズIDと書類)
3つ目の手順は、締切の日から逆にたどって、GビズIDの取得と書類の準備を始める日を決めることです。締切に間に合わなければ、どんなに合う制度でも申請できません。
GビズIDプライムを先に取る
Jグランツで電子申請するには、GビズIDプライム(代表者用)か、プライムの人が許可したGビズIDメンバー(従業員用)が必要です(Jグランツ よくあるご質問)。
| 申請の方法 | 必要なもの | 発行までの目安 | 費用 |
|---|---|---|---|
| オンライン申請 | マイナンバーカード、パソコンかスマホ、GビズIDアプリ | 最短で当日 | 無料 |
| 書類の郵送 | 印鑑登録証明書、印鑑、郵送代 | 審査に時間がかかる | アカウントは無料(郵送代は自分で負担) |
出典:GビズID(デジタル庁)(2026年10月時点・最新は公式で確認)
- つまずきやすい所:「エントリー」のアカウントは審査なしで作れますが、使えるサービスが限られます(GビズID)。補助金の申請には「プライム」を取ってください。
- 直し方:マイナンバーカードがあればオンライン申請を選びます。カードがなく書類で申請する場合は、締切の直前ではなく、候補が決まった日に申請を始めます。
締切から逆算する目安
募集期間は短いことがあります。受付が始まってから準備していると間に合わないことがあるので、Jグランツで「募集予定」の段階から見ておきます。
- 締切の日をカレンダーに書く(締め切り時刻まで確かめる)
- 公募要領(募集のルールを書いた書類)をダウンロードし、必要な書類に印をつける
- GビズIDプライムがなければ、その日のうちに申請する
- 見積書・事業計画書など、外の人に頼む書類を先に依頼する
- 締切の数日前を「自分の締切」にして提出する
持続化補助金を考えている人は、持続化補助金 第19回のスケジュールと要点で日程を確認してください。
探し方でよくある失敗は?
よくある失敗は「締切が過ぎた制度を見ている」「対象外の経費で計画している」「先に買ってしまう」の3つです。どれも確かめる場所を決めておけば防げます。
| 失敗 | 起きる理由 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 締切が過ぎた制度を読んでいた | 古いまとめ記事を見ている | Jグランツで「募集中の補助金」にチェックを入れて調べ直す |
| 買いたい物が対象外だった | 上限額だけを見て決めた | 公募要領の「対象経費」の欄を先に読む |
| 申請の前に買ってしまった | 「後から申請すればいい」と思い込んだ | 多くの補助金は決まった日より前の支払いを対象にしないので、公募要領で対象になる期間を確かめる |
| 勧誘業者と契約した | 「必ずもらえる」と言われた | 厚生労働省も注意を呼びかけています。労働局などの公式の窓口に確かめる |
次にやること
まず今日、自分の地域と目的で候補を3つまで書き出してみてください。一人で進めるのが大変な人は、無料の相談先から使ってみるのがおすすめです。
① 自分でやる人の今日の一歩
- J-Net21 支援情報ヘッドラインで自分の都道府県を選び、気になる制度を3つまでメモする
- Jグランツで「募集中の補助金」にチェックを入れ、上限額・補助率・締切を手順2の表に書く
- GビズIDプライムがなければ、GビズIDで申請を始める(マイナンバーカードがあればオンラインで)
② 自分でやるのが大変・早く確実にしたい人
| 選択肢 | 費用(2026年10月時点・最新は公式で確認) | 向いている人 | 向いていない人・注意点 |
|---|---|---|---|
| よろず支援拠点 | 無料・何度でも | 創業予定の人も含め、どの補助金が合うか一緒に整理したい人 | 申請書を代わりに書いてくれるわけではありません。都道府県ごとの拠点に予約が必要です |
| 商工会・商工会議所 | 窓口に確認 | 地元の制度にくわしい人に聞きたい人 | 支援の内容や会員かどうかの扱いは地域で違うので、先に問い合わせてください |
| 認定経営革新等支援機関(税理士・中小企業診断士など) | 機関ごとに違う(見積もりで確認) | 事業計画書をしっかり作りたい人、支援機関の関わりが条件の補助金を使う人 | 有料のことが多く、採択は約束されません。契約の前に費用と、何をしてくれるのかを書面で確かめてください |
| 労働局・ハローワーク | 無料 | 雇用関係の助成金を使いたい人 | 経済産業省系の補助金は担当していません |
中小企業庁の検索システムでは、地域や相談したい内容(創業、事業承継など)から認定支援機関を探せます(中小企業庁)。
③ このサイトの関連記事
よくある質問
補助金を探すのにお金はかかりますか?
かかりません。J-Net21・Jグランツ・ミラサポplus・厚生労働省のページは、どれも国の公式サイトで、無料で検索できます。Jグランツは検索だけならログインも要りません。
個人事業主や開業前でも補助金を探せますか?
探せます。GビズIDプライムは個人事業主も取れます。よろず支援拠点は創業予定の人の相談も受けています。ただし開業前の人が対象になるかは制度ごとに違うので、公募要領の「対象者」を確かめてください。
補助金と助成金はどう違いますか?
この記事では、主に経済産業省系の設備・販路などへの支援を「補助金」、厚生労働省の雇用に関する支援を「助成金」として分けています。探す場所と問い合わせ先が違うので、両方を確かめると見落としが減ります。
GビズIDはどれくらいで取れますか?
マイナンバーカードを使うオンライン申請なら、最短で当日に発行されます。書類の郵送で申請すると審査に時間がかかるので、締切が近い人はオンライン申請を選んでください。
市区町村の補助金が見つからないときは?
J-Net21で都道府県を選んでも出てこない場合は、市区町村の公式サイトを見るか、役所の商工担当の課に聞いてください。よろず支援拠点や商工会・商工会議所でも地元の制度を相談できます。